家庭の強い味方、掃除機。
昔から一家に一台ある、身近な家電というイメージがありますが、「ロボット掃除機」はまだ使ったことがないというご家庭も多いのではないでしょうか。
ロボット掃除機は、最低限の埃を自動で吸うだけというのが一昔前のイメージですが、現在は水拭き機能や、家の間取りをAIが理解して動く機能など、最新の技術を次々と取り入れた便利な製品が登場しています。
ECOVACS(エコバックス)から発売している、DEEBOTというロボット掃除機の中で、「N10」「T10」という型番の掃除機は、見た目がよく似ているのに値段には差があるなど、具体的な違いが気になる人が多いと思います。
この記事では、
- N10
- T10
の違いについて、詳しく解説していきます。
それぞれの違いを表で確認したい人はこちらへ(記事下に移動します)。
ECOVACS(エコバックス)のN10、T10の違いを比較してみた
N10とT10の違いですが、以下の点が異なります。
- 価格
- 吸引力
- 使用時間
- 集塵容積
- 水タンクの容量
- AIによるマッピング機能
- 見守りカメラ
- 音声アシスタント機能
- エアフレッシュナー
詳しく見ていきましょう!
違い①:価格
N10とT10は、価格が違います。
N10は2023年3月22日、T10は2022年9月24日に発売されています。
発売時の価格は、N10は53,133円、T10は107,360円でした。
現在の価格は、最安値で比較すると、N10が30,164円、T10が53,000円です。
N10の方が価格が安いです。
この価格差がある前提で次からの項目をしっかり比較していきましょう!
違い②:吸引力
N10とT10は、吸引力が違います。
N10は4,300Pa、T10は3,000Paです。
Paというのは、吸引力の値で「パスカル」と読みます。
吸引力は厳密な数値化が難しいのでメーカーは基本的におよその数値で吸引力を提示しています。
一般的なロボット掃除機は2,500〜3,000Paが相場と言われているので、どちらも十分な数値ですが、N10の吸引力が特に優れています。
自動的に埃を検出できるので、ゴミ以外の物を吸ってしまう心配もありません!
違い③:使用時間
N10とT10は、使用時間が違います。
N10は最大300分、T10は最大260分連続で使用できます。
しかし、床の途中で止まるわけではなく、2つとも自動で充電台に戻り、充電が終わると中断した箇所から再び掃除を始めるというとても便利な仕様です。
ともに充電時間は6.5時間です。
両方とも「水拭き」の機能があり、水拭きの機能があるロボット掃除機は、バッテリーだけではなく、水の量も使用時間に影響します。
水の量に関しては⑤の項目で改めて解説します。
「最大」の使用時間を比較しているので、掃除機以外の機能を使う場合や、静音機能を使う場合など、使い方によって使用時間が変わる点には注意してください!
違い④:集塵容積
「集塵容積」とは、溜めておけるゴミの量です。
N10は420ml、T10は400mlのゴミを本体に溜めておくことができます。
N10の方が集塵容積が大きいです。
上の写真は、別売りのゴミ収集台を使用した場合のイメージです。
N10とT10はいずれも、ゴミ収集台を利用すれば本体が自動で収集台にゴミを捨てに行くので、人の手で交換する頻度は1〜2ヶ月に1回となります。
ただし、ゴミ収集台は価格が5万円ととても高額で、ゴミを移す時の音がうるさいとの意見も度々見られるため、人の手で捨てる前提であれば、本体の集塵容積が大きい方が便利です。
N10とT10はいずれもゴミ収集台は別売りですが、同じDEEBOTで最初から付属している型番の物もあります!
違い⑤:水タンクの容量
N10とT10は、ともに「水拭き機能」が付いていて、ただゴミを吸うだけでなく、本体に溜めている水を出しながら拭き掃除をしてくれます。
尚、この機能は水拭き可能な床を検出してから、必要な箇所にだけ行われるので、絨毯やカーペットに水がかけられてしまうことはありません。
水拭きを行うためには給水が必要ですが、水を溜めておける容量が、N10は240ml、T10は20mlです。
何故これほど違いがあるかというと、N10は「OZMOモップシステム」と言って、水の量を細かく設定することができるなど、水拭き機能に特化している掃除機だからです。
T10はそれより簡易な水拭きができるという仕様なので、水拭き機能、及び水タンクの容量はN10が優れています。
床の状態を常に検出しているので、カーペット部分は吸引力が高まり、フローリングやタイルの上は水拭きをするなど、2つともかゆいところに手が届く仕様です!
違い⑥:AIによるマッピング機能
N10とT10は「マッピング機能」と言って、家の中の「清掃経路」を自動で作成します。
これをすることによって、やり残すことなく家中をしっかり掃除することができます。
軽い段差であれば乗り越えることもでき、逆に進むと落ちてしまうような危険な箇所は避けながら動きます。
更に、T10にはAIによる検出機能も加わっており、「3Dマップ」として部屋を立体的にAIが理解し、複雑な家具の配置にも対応しながら動きます。
N10、T10ともに、検出したマッピングはアプリで確認することができます!
違い⑦:見守りカメラ
T10にだけ「見守りカメラ」の機能があります。
T10の本体に付いているカメラに映った映像を、スマホで確認し、ペットやお子さんの様子を見守ることができます。
また、会話をすることもできるので、ちょっとした内線がわりとしても使うことができます。
見守りカメラは固定の製品がほとんどですが、DEEBOTは動きながら様子を見ることができます!
違い⑧:音声アシスタント機能
「音声アシスタント機能」と言って、声だけで操作できる機能が、N10にはないのですが、T10にはあります。
メーカー独自開発の「YIKO」という音声アシスタントが、清掃の開始、終了、一時停止など、声だけの指示を理解して、スマホが手元にない状況でも操作することが可能です。
「YIKO」は「イコ」と読みます!
違い⑨:エアフレッシュナー
T10にだけ、「エアフレッシュナー」という機能があります。
こちらは専用のカプセルを使用して、掃除をしながら部屋を良い香りにする機能です。
専用カプセルは購入時に一つ付属しますが、別売りで買い足すことも可能です。
香りの種類はベルガモット&ラベンダー(1,650円)、キューカンバー&オーク(1,350円)、ワイルドブルーベル(1,650円)があり、交換頻度は1〜2ヶ月です。
N10を選ぶメリットは掃除に特化した性能
N10を選ぶメリットは、掃除に特化した性能です。
吸引力や水拭き機能の充実など、T10よりも清掃機能が優れています。
カーペットからフローリングまで、あらゆる床に適応して床を綺麗にすることができます。
水拭きまでしっかりと任せたい人におすすめ
N10は水拭きの機能に特化しているため、ただ埃を吸うだけでは不十分だった、台所のベタつく汚れも綺麗にすることができます。
毎日雑巾掛けが必要なご家庭も、全て自動で掃除を完結することができます。
水拭きまでしっかりと、自動で全て任せたい人におすすめです。
T10を選ぶメリットは機能の多さ
T10を選ぶメリットは、機能の多さです。
音声アシスタント、見守りカメラ、エアフレッシュナーなど、掃除機としての役割を超えた機能で、1台で何役もこなすことができます。
現在の価格が5万円台なので、決して安い金額ではありませんが、見守りカメラや内線、アロマディフューザーをそれぞれ買うことを考えたら、コストパフォーマンスの面でも優秀です。
お子さんがいるご家庭におすすめ
T10には見守りカメラが付いているので、スマホでお子さんの様子を見守ることができます。
また、会話の機能で話すことができ、音声アシスタント機能で声での操作ができるため、お子さんの声で指示をしてみるなど、「掃除機」としてだけではなく、「ロボット」ならではの楽しみ方ができる点でもおすすめです。
N10の口コミ・評判
N10の口コミや評判を調べてみたところ、以下のような意見がありました。
良い口コミ
悪い口コミ
T10の口コミ・評判
T10の口コミや評判を調べてみたところ、以下のような意見がありました。
良い口コミ
悪い口コミ
エコバックス(ECOVACS)のN10とT10の違いまとめ
N10、T10の違いをまとめると、以下のようになります。
発売日 | 2023年3月22日 | 2022年9月24日 |
吸引力 | 4,300Pa | 3,000Pa |
使用時間 | 最大300分 | 最大260分 |
集塵容積 | 420ml | 400ml |
水タンクの容量 | 240ml | 20ml |
AIによるマッピング機能 | なし | あり |
見守りカメラ | なし | あり |
音声アシスタント機能 | なし | あり |
エアフレッシュナー | なし | あり |
価格 (税込) | (最安値) | 30,164円(最安値) | 53,000円
なお、価格は記事執筆時点のものですので、最新の値段に関しては下部にある商品のリンク先(Amazon, 楽天, Yahooなど)からご確認ください。
以上のことから、水拭きまでしっかりできる掃除機を求める人はN10。
多機能な掃除機を求める人はT10を選ぶのがおすすめです。