ドライバーは、主にティーショットに使用され、最も飛距離が出るゴルフクラブです。
飛ばすために、ヘッドを大きく、重量を軽く、シャフトの長さを長く設計しているのが特徴です。
この設計で、スイングスピードが速くなり、それが飛距離につながっています。
キャロウェイのエピックフラッシュシリーズは、キャロウェイ社が持つ多くのスイングデータをベースを活用して、世界で初めてAI(人工知能)によるクラブ開発で完成したドライバーです。
そんな開発経緯を持つエピックフラッシュシリーズには、日本国内モデルとして3つのモデルが販売されています。
どのモデルを選べばいいのか迷うところですね。
そこでこの記事では「自分に合ったドライバーを見つけたい」という方にお勧めの、キャロウェイの人気ドライバーシリーズ「エピックフラッシュシリーズ」から、
- エピックフラッシュ STAR
- エピックフラッシュ SUBZERO
の2つのモデルの違いについて、詳しく解説していきます。
それぞれの違いを表で確認したい人はこちらへ(記事下に移動します)。
エピックフラッシュ STARとSUBZEROの違いを比較してみた
エピックフラッシュ STARとSUBZEROの違いですが、以下の点が異なります。
- 構造
- ロフト角
- シャフト
詳しく見ていきましょう!
違い①:構造


基本的なヘッドの構造は両モデルともに同じです。
エピックフラッシュシリーズの特徴である、AIによって解析、デザインされた「フラッシュフェース」、新構造のフレーム「ジェイルブレイク」などは両モデルに採用されています。
STARとSUB ZEROのヘッドとシャフトのジョイント部分に注目してください。
両モデルのヘッドには、細かい弾道調整ができる、可変式のウェート「ペリメーターウェイト」が採用されています
一方、SUB ZEROのソールには、「ペリメーターウェイト」に加えて、フェイス側(前側)にも「スクリューウェイト」が採用されています。
また、ロフト角やライ角を細かく調整できる機能の「アジャスタブルホーゼル」は、SUB ZEROには採用されていますが、STARには未採用になっています。
「アジャスタブルホーゼル」は、ヘッドの向きやロフトを微調整することができ、より細かい弾道調整が可能になります。

STARには「ペリメーターウェイト」装着が採用されているのに対して、SUB ZEROには「ペリメーターウェイト」「スクリューウェイト」「アジャスタブルホーゼル」装着が採用されています。SUB ZEROの方が、より弾道の細かな調整が可能になりますね!
違い②:ロフト角


ヘッドのボディやフェイスの素材、体積などは両モデルとも同じですが、ロフト角、ライ角に違いがあります。
STARのヘッドには、ロフト角9.5°と10.5°、12.0°(ライ角はいずれも59.5°)が用意されています。
これに対して、SUB ZEROのヘッドのロフト角は9.0°と10.5°(ライ角はいずれも56.0°)になっています。
10.5°は同じロフト角ですが、9.0°と9.5°については、0.5°という差がつけられています。
また、ライ角の違いについては、クラブ全長の違い(STARは45.75インチ、SUBZEROは45.25インチ)があるため、その調整の結果であると思われます。



STARとSUZEROのヘッドには。それぞれ複数のロフト角が用意されていますが、STARの方が、少しだけ(0.5°)つかまりやすい設計が行われていると考えられます!
違い③:シャフト


エピックシリーズの各モデルには、それぞれいくつかのシャフトが用意されています。
STARには、フジクラ Speeder EVOLUTION for CW、フジクラEVOLUTION V 569・EVOLUTION VI 569、SLK 5、グラファイトデザイン TourAD VR-5 が準備されています。
それぞれのシャフトのスペックは以下の通りです。
バランス | ( 重量 (g) | 調 子 | ト ル ク | |
Speeder EVOLUTION for CW(S) | D2 | 約52 | 中 | 5.6 |
Speeder EVOLUTION for CW(SR) | D2 | 約51 | 中 | 5.7 |
Speeder EVOLUTION for CW(R) | D2 | 約49 | 中 | 5.8 |
EVOLUTION V 569 | D2 | 59.5 | 先中 | 4.5 |
EVOLUTION VI 569 | D2 | 56 | 中 | 4.9 |
SLK 5 | C9 | 56.5 | 中 | 6.1 |
TourAD VR-5 | D1 | 57 | 中 | 4.5 |
SUB ZEROには、グラファイトデザイン Tour AD SZ、Tour AD VR-6、Tour AD XC-6、フジクラ Speeder EVOLUTION V 661、ミツビシ Diamana ZF 60が準備されています。


それぞれのシャフトのスペックは以下の通りです。
バランス | ( 重量 (g) | 調 子 | ト ル ク | |
Tour AD SZ(S) | D4 | 53 | 中 | 5.9 |
Tour AD SZ(SR) | D4 | 51 | 中 | 5.9 |
Tour AD VR-6(S) | D4 | 65 | 中 | 3.2 |
Tour AD XC-6(S) | D4 | 64 | 中元 | 3.2 |
Speeder EVOLUTION V 661(S) | D4 | 66 | 先中 | 3.7 |
Diamana ZF 60(S) | D4 | 64.5 | 中元 | 3.8 |
両モデルには、いくつかのシャフトの選択肢がありますが、バランス、重量、調子、トルクで比較すると、SUB ZEROのシャフトの方がハードスペックであり、上級者向けモデルと言えそうです。



STARとSUB ZEROには、それぞれ数種類のシャフトが準備されています。両モデルを比較すると、SUB ZEROのシャフトの方がハードスペックであり、上級者向けのモデルになりますね!
エピックフラッシュ STARを選ぶメリットは、球のがよくつかまること


エピックフラッシュ STARを選ぶメリットは、ヘッドが走ることと、ボールがつかまりやすく、上がりやすいことです。
純正シャフトのスペックがそれほどハードではないため、ボールがよくつかまり、上がりやすく、ドライバーショットが易しく打てるようになることが期待できます。
初心者やボールをあげたい人におすすめ
クラブの重量も軽めで、振り抜きやすいため、ヘッドスピードが遅い人にも強い弾道が期待できます。
つかまりやすいヘッドでボールが上がりやすいため、普段、ボールの上がりにくさを感じているヘッドスピードが遅めのゴルファーや初心者におすすめです。
また、少しハードなシャフトをつけることで、より強い弾道をやさしく打てるため、強い弾道をコントロールして打ちたい上級者にもおすすめできるクラブです。


エピックフラッシュ SUB ZEROを選ぶメリットは、強くヒットしても左サイドが怖くないこと


エピックフラッシュ SUB ZEROは上級者向けのモデルであり、クラブの性能を生かすためにはある程度のパワーが必要になります。
低スピン性能のドライバーであることから、打球が上がらない可能性があります。
そのため、しっかりと高さを出すことができるヘッドスピードが必要になってきます。
また、ボールをつかまえる技術がないと、スライスがより多く出てしまう可能性もあります。
反面、強く振っても左には行きにくいため、上級者でフックに悩んでいる方は試す価値のあるクラブです。
パワーヒッターにおすすめ
強いボールが低スピンで 飛んでいくクラブなので、パワーヒッターにおすすめです。
強くヒットしてもスピン量が増えることなく飛距離が伸ばせます。
そのため、ボールがつかまりすぎることによる左サイドのミスをなくしたい方(右打ちの場合)や、クラブに操作性を求める上級者におすすめできるクラブです。
また、フェードボールでもスピンが増えにくいので、フェードボールを打って飛ばしたい方にもおすすめです。
エピックフラッシュ STARの口コミ・評判


エピックフラッシュ STARの口コミや評判を調べてみたところ、以下のような意見がありました。
良い口コミ
悪い口コミ
エピックフラッシュ SUB ZEROの口コミ・評判


エピックフラッシュ SUB ZEROの口コミや評判を調べてみたところ、以下のような意見がありました。
良い口コミ
悪い口コミ
エピックフラッシュ STARとSUB ZEROの違いまとめ
エピックフラッシュ STARとエピックフラッシュ SUB ZEROの違いをまとめると、以下のようになります。
EPIC FLASH STAR![]() ![]() | EPIC FLASH SUB ZERO![]() ![]() | |
国内・USモデル | 国内モデル | |
発売日 | 2019年2月 | |
ヘッド体積(CC) | 460 | |
ロフト角(°) | 9.5/10.5 | 9.0/10.5 |
純正シャフト | 5種類 |
以上のことから、つかまりやすく、易しめのドライバーを求めているビギナーや非力な方はエピックフラッシュ STARの選択がおすすめです。
ある程度のゴルフ歴があり、低スピンの飛び、左に行きにくいコントロール性能を求める方はエピックフラッシュ SUB ZEROの選択がおすすめです。
ただし、純正、純正ではないに関わらず、どういうシャフトを選択するのかでクラブの性格は変わってきます。
そのため、上記のクラブの性格もシャフト次第で変化する可能性があります。