高級タオルと言えば、今治タオルが有名ですが、今治タオルを通販で検索してみると、「正岡タオル」や「村上パイル」など、タオルによって複数の違うメーカー名が記載されています。
「今治タオルはメーカー名じゃないの?」
と疑問に思う人は多いのではないでしょうか。
この記事では、
- 今治タオル
- メーカー
の違いについて、詳しく解説していきます。
それぞれの違いを表で確認したい人はこちらへ(記事下に移動します)。
今治タオル、メーカーの違いを比較してみた
今治タオルとメーカーの違いですが、以下の点が異なります。
- 「組合」と「企業」
- 役割や活動規模
- イベントや地域貢献など
- タオルの違い
詳しく見ていきましょう!
違い①:「組合」と「企業」
「今治タオル」は、愛媛県今治市にある「今治タオル工業組合」のこと、あるいは組合に加入している、メーカーが製造したタオルのことを指します。
「組合」というのは、企業や事業主で結成された団体のことです。
「メーカー」は1つの企業のことなので、「組合」とは役割や活動の規模に違いがあります。(役割や活動規模の違いについては、次の項目で解説します)
今治タオルには現在79社のメーカーが加入しており、それらのメーカーが作ったタオルは、全て「今治タオル」と呼ばれます。
また、日本の「国産タオル三大産地」と呼ばれる産地は、愛媛県今治市、大阪府泉州市、三重県津市で、これらで製造されたタオルのことを、今治タオル、泉州タオル、おぼろタオルとそれぞれ呼びます。
泉州タオルは、今治タオルと同じく「組合」を設立しており、「大阪タオル工業組合」に加入したメーカーが、製造したタオルを「泉州タオル」と呼びます。
一方、「おぼろタオル」は組合ではなく1つの老舗タオルメーカーです。
このように、組合とメーカーは別のものですが、タオルの呼び方自体は、工業組合とメーカーの物を同列に表現することもあります。
「今治タオル」がメーカーの名前だと思う人が多く、「メーカー」という表現で説明されることも多いため、違いが分かりにくくなっています!
違い②:役割や活動規模
組合としての「今治タオル」と、「メーカー」には、役割や活動規模に違いがあります。
今治タオル工業組合は、タオル製造に関する指導や教育をメーカーに対して行います。
その目的は、タオル産業を盛んにすること、品質を上げること、産地ブランドを確立することなどです。
タオルの製造自体は愛媛県今治市で行いますが、組合としての活動は海外でも行われています。
一方、メーカーの役割は、タオルの製造・販売であって、その目的は自社の利益やブランド価値の追求です。
組合は「業界に対する活動」、メーカーは「顧客に対する活動」を行なっています。
今治タオルでは、人材育成のための講座や、「タオルソムリエ」という資格試験も行なっています!
違い③:イベントや地域貢献など
今治タオルは、地域をより良くするための様々な活動行っています。
代表的な取り組みの一つが「今治タオルと水の森」というプロジェクトです。
今治市内の森林保護を目指し、ボランティアを通じて、森の手入れや整備を行う活動です。
このプロジェクトは、組合に加入している企業や、その家族が参加することで、地域との結びつきを強め、自然環境に対する意識を高めることを目的としています。
こちらの写真は、「今治タオルフェア」と言って、今治タオル工業組合と今治タオル青年部会が主催した、展示即売会の光景です。
コロナ禍につき、2年以上の自粛を経て、2022年に再び開催されるようになりました。
こういった、地域の人が楽しめるイベントの主催や、地域に貢献する活動を今治タオルは行っています。
1つのメーカーからは、ここまでの大きなイベントを主催することはできないので、この活動規模は、組合ならではの特徴です!
違い④:タオルの違い
何故、今治タオル工業組合に79社ものメーカーが加入し、タオルを製造しているのか、タオルの品質の違いを確認していきましょう。
とくに特徴的である吸水性の測定について詳しく解説します。
今治タオルは、吸水性を測定するために、上の写真のように、水の中に生地を入れて、5秒以内に沈むかどうかを調べています。
たくさん水を吸収する生地の方が、水に沈むのが早いので、この測定方法をとっています。
タオルの生地をよく見てみると、糸の輪のような部分があります。
これを「パイル」と呼びますが、今治タオルは通常よりもパイルを長く仕上げて、ふんわりとした肌触りと、高い吸水性を両立しています。
また、厚みがあってしっかりしていることから、丈夫で高級感があるため、贈答用のタオルとしても人気です。
工業組合に加入していない独立したメーカーは、基準に縛られず、メーカーそれぞれの個性あるタオルを生産できます。
例えば、マイクロファイバーのような、速乾性に特化したタオルは、独立したメーカーならではの商品です。
ただし、今治タオルのような、統一した品質の基準があるわけではないので、顧客視点で見れば「当たり外れがある」という印象もあります。
それぞれの商品のメリットや、口コミなども確認していきましょう!
今治タオルを選ぶメリットは品質が保証されていること
今治タオルを選ぶメリットは、品質が保証されていることです。
数々の厳しい基準をクリアしたタオルには、「今治タオルブランド」の認定ロゴマークも付き、とても信頼性の高い品質であることがわかります。
優しい肌触りや高い吸水性など、毎日の洗顔や入浴を快適にする最高の1枚に出会えます。
肌触りに拘りがある人におすすめ
今治タオルの品質は、幅広い日常使いよりも、素肌に使うことを前提に作られています。
そのため、厚くて乾きにくいというデメリットもありますが、肌触りに特化しています。
肌の弱いお子様、高齢な方や、肌触りに拘りがある人にとてもおすすめです。
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メーカーを選ぶメリットはメーカー独自の個性があること
メーカーのタオルを選ぶメリットは、メーカー独自の個性があることです。
上の写真は、左から、ヘアケア用品に特化したメーカーであるハホニコの「髪のためのタオル」、白元アースの「極冷えタオル」、作業着などを販売している寅一の「赤耳タオル」です。
髪を乾かしやすい、水に濡らすことで肌を冷やせる、頭に巻きやすく遮光にも優れている、などメーカーの強みを活かした、それぞれの個性があります。
こういった少し面白い発想のタオルや、便利なタオルは独立したメーカーならではの商品です。
様々な用途でタオルを使う人におすすめ
今治タオルは、肌への使用を前提に作られているため、肌以外の利用には不向きです。
薄くて乾きやすいタオルや、掃除に使うタオルなどは、独立したメーカーの方が幅広い発想で商品を展開しています。
メーカーのタオルは、様々な用途でタオルを使う人におすすめです。
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今治タオルの口コミ・評判
今治タオルの口コミや評判を調べてみたところ、以下のような意見がありました。
良い口コミ
悪い口コミ
メーカーの口コミ・評判
メーカーの口コミや評判を調べてみたところ、以下のような意見がありました。
良い口コミ
悪い口コミ
今治タオルとメーカーの違いまとめ
今治タオル、メーカーの違いをまとめると、以下のようになります。
今治タオル | メーカー | |
---|---|---|
概要 | 今治タオル工業組合 | 1つの企業 |
役割 | 業界全体の品質向上 | 製造・販売 |
活動規模 | 今治市を拠点として海外まで | メーカーごとに異なる |
地域活動 | 森林保護活動やフェアなど | メーカーごとに異なる |
品質 | 高品質の保証あり | メーカにより様々 |
用途 | 肌に使うことに特化している | 掃除用や遮光用など様々 |
なお、価格は記事執筆時点のものですので、最新の値段に関しては下部にある商品のリンク先(Amazon, 楽天, Yahooなど)からご確認ください。
以上のことから、高品質なタオルを求める人は今治タオル。
メーカー独自の個性的な商品や、便利なタオルを求める人はメーカーを選ぶのがおすすめです。
今治タオル
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