ハイブリッドクラブは、ラウンド中の多くのシチュエーションで使用できるクラブです。
長い距離を楽に飛ばすことができ、フェアウェイウッドやアイアンよりも打ちやすいため、ラウンド中に使用する機会がとても多くなります。
ドライバーやスプーン並みの飛距離は出ませんが、ロングアイアンよりも飛距離が出て、打ちやすくできています。
ハイブリッドやユーティリティという名前で、多くのメーカーが販売しているため、どこの会社のクラブを選べばいいのか、迷っている人も多いでしょう。
そこでこの記事では、PING社の人気ハイブリットシリーズの、
- PING G425 ハイブリッド
- PING G430 ハイブリッド
の違いについて、詳しく解説していきます。
それぞれの違いを表で確認したい人はこちらへ(記事下に移動します)。
PINGのG425 ハイブリッド、G430 ハイブリッドの違いを比較してみた
PINGのハイブリッドとして、2020年に発売されたG425ハイブリッドと、そこから更に改良が進められた2022年発売の現行モデルであるG430ハイブリッドの違いを比較します。
G425ハイブリッド、G430ハイブリッドともに、番手としては2番から7番までの構成になっています。
G425 ハイブリッドとG430 ハイブリッドの違いですが、以下の点が異なります。
- ヘッド
- 標準シャフト
- 値段
詳しく見ていきましょう!
違い①:ヘッド素材
カーボンフライ・ラップ・テクノロジーの採用
G425ハイブリッドとG430ハイブリッドでは、ヘッド素材の一部が違っています。
G425ハイブリッドとG430ハイブリッドともに、フェースにはFORGEDマレージング鋼C300が、ボディには 17-4ステンレススチールが使用されています。
さらにG430ハイブリッドには、ヘッドのクラウン部分に8層のカーボン素材を使用した「カーボンフライ・ラップ・テクノロジー」が採用されています(写真のグリーンの部分です)。
カーボン素材を採用したことによって、軽量かつ低重心のヘッドになり、高弾道でターゲットを狙えるクラブに仕上がっています。
GB430ハイブリットのヘッドにはカーボンフライ・ラップ・テクノロジーが採用されているため、G425ハイブリッドに比べて、より高弾道な飛びや飛距離のアップが期待できますね!
ヘッド体積
G425ハイブリッドとG430ハイブリッドの各番手では、ロフト角やライ角には違いがありません。
ただし、ヘッド体積には違いがあり、わずかですがG430FW ハイブリッドの方が大きくなっています。
両者のクラブのヘッド体積の違いを表にまとめました。
ヘッド体積 | 2番 | 3番 | 4番 | 5番 | 6番 | 7番 |
G425ハイブリッド | 128㏄ | 127㏄ | 125㏄ | 124㏄ | 120㏄ | 116㏄ |
G430ハイブリッド | 129㏄ | 128㏄ | 126㏄ | 124㏄ | 121㏄ | 113㏄ |
違い②:シャフト
G425ハイブリッド、G430ハイブリッドの両クラブともに、素材や重量、フレックス、トルク、キックポイントなどに違いがある複数のシャフトが用意されています。
初級者向けの扱いやすいシャフトから、上級者向けのシャフトまで、あらゆるレベルのゴルファーが選択できるようにシャフトが揃っています。
G425ハイブリッドのシャフトバリエーションを表にまとめました。
G425ハイブリッドのシャフト
素材 | フレックス | ( 重量 (g) | トルク | キックポイント | |
ALTA J CB SLATE | カーボン | R | 50 | 3.6 | 先 |
SR | 55 | 3.6 | 中先 | ||
S | 60 | 3.4 | 中 | ||
X | 69 | 2.9 | |||
ALTA DISTANZA BLACK 40 | R | 43 | 5.7 | ||
PING TOUR 173-85 | R | 73 | 2.8 | ||
S | 82 | 2.3 | 中元 | ||
X | 87 | 2.2 | 手元 | ||
AWT 2.0 LITE | スチール | R | 87 | 1.9 | 中先 |
SR | 93 | 1.8 | 中 | ||
S | 98 | 1.6 | |||
N.S.PRO 850GH neo | S | 88 | 2.0 | ||
N.S.PRO 950GH neo | S | 98 | 1.7 | ||
N.S.PRO MODUS³ TOUR 105 | S | 106.5 | 1.7 | 元 | |
N.S.PRO MODUS³ TOUR 115 | S | 118.5 | 1.6 | ||
N.S.PRO MODUS³ HYBRID | S | 91 | 2.8 | ||
TENSEI CK Pro Orange | カーボン | 80S | 82 | 3.2 |
次に、G430ハイブリッドのシャフトバリエーションを表にまとめました。
G430ハイブリッドのシャフト
素材 | フレックス | ( 重量 (g) | トルク | キックポイント | |
FUJIKURA SPEEDER NX 35 | カーボン | ー | 37 | 4.5 | 先 |
FUJIKURA SPEEDER NX 45 | ー | 41 | 3.9 | 先中 | |
ALTA J CB SLATE | R | 50 | 3.6 | 先 | |
SR | 55 | 3.6 | 中先 | ||
S | 60 | 3.4 | 中 | ||
PING TOUR 2.0 CHROME 85 | R | 73 | 2.8 | 中 | |
S | 80 | 2.3 | 中元 | ||
X | 85 | 2.2 | |||
AWT 2.0 LITE | スチール | R | 87 | 1.9 | 中先 |
SR | 93 | 1.8 | 中 | ||
S | 98 | 1.6 | |||
N.S.PRO 850GH neo | S | 88 | 2.0 | ||
N.S.PRO 950GH neo | S | 98 | 1.7 | ||
N.S.PRO MODUS³ TOUR 105 | S | 106.5 | 1.7 | 元 | |
N.S.PRO MODUS³ TOUR 115 | S | 118.5 | 1.6 | ||
DG EX TOUR ISSUE | S200 | 131 | ー |
G425ハイブリッドとG430ハイブリッドでは、表のように選択できるシャフトに違いがあります。
特に、カーボンシャフトでは、ALTA J CB SLATE以外のシャフトでは違うシリーズのシャフトが装着されています。
一方、スチールシャフトの方は、G430ハイブリッドに最もハードなシャフトのDG EX TOUR ISSUEが加わっていますが、それ以外は共通になっています。
シャフトのスペックという視点から見てみると、G425ハイブリッドとG430ハイブリッドのシャフト間に大きな違いはありません。
G425ハイブリッドとG430ハイブリッド間には、装着シャフトに少し違いはありますが、両クラブともに多くの選択肢が用意されており、あらゆるレベルのゴルファーが選択可能です。
G425ハイブリッドとG430ハイブリッドともに、多くの種類のシャフトが用意されているため、使用するゴルファーにマッチしたシャフトを選択することが重要になりますね!
違い➂:値段
G425ハイブリッドとG430ハイブリッドでは販売価格が異なります。
G430ハイブリッドはG425ハイブリッドの後継機種でもあるため、前のモデルであるG425ハイブリッドの方が市場での価格が抑えられて販売されています。
発売時期の差があるため、G425ハイブリッドの方が安く購入できます。
G425ハイブリッドを選ぶメリットは方向性と飛距離、値段
G425ハイブリッドを選ぶメリットは、方向性のよさと飛距離アップ、そして値段です。
G425シリーズから搭載された、フェースのたわみと初速を生み出す「フェース・ラップ・テクノロジー」とミスヒット時でもキャリーと飛距離を生み出す「スピンシステンシー・テクノロジー」の効果により、飛距離が期待できます。
また、ミスに対しての寛容性があり、ミートしやすいクラブという評価もあります。
やさしく飛ばせるクラブを求める人におすすめ
G425ハイブリッドは、つかまるクラブが欲しい、飛距離が伸びて方向性も欲しいというゴルファーにおすすめです。
また、2番から7番まで揃っていることや10種類のシャフトがあることなど、豊富なバリエーションの中から自分に合う1本を選ぶことができるので、使用するゴルファーのレベルを問いません。
G425ハイブリッドは、初級者から上級者まで、レベルを選ばす使えるクラブです。
値段面においても、一つ前のモデルであるG425ハイブリッドの方が最新モデルのG430ハイブリッドより、安く購入できます。
G430ハイブリッドを選ぶメリットは方向性と飛距離アップ
G430ハイブリッドを選ぶメリットは、方向性と飛距離アップです。
G425シリーズから搭載されている「フェース・ラップ・テクノロジー」、「スピンシステンシー・テクノロジー」に加えて、G430ハイブリッドでは理想の弾道で打つことができる「カーボンフライ・ラップ・テクノロジー」が採用されています。
G425ハイブリッドよりも、さらに軽量化と低重心化が図られています。
G425より進化している方向性と飛距離が欲しい方におすすめ
G425ハイブリッドの後継機種であるG430ハイブリッドは、G425ハイブリッドの長所を継承しつつ、更に進化したクラブになっています。
G425ハイブリッドでも評価が高かった方向性のよさと飛距離性能がさらにアップしています。
G430ハイブリッドは、高い弾道が楽に打て、飛距離と方向性がよいクラブを求める方におすすめします。
また、G425ハイブリッドと同様に、2番から7番まで番手が揃っていることや10種類のシャフトが用意してあり、豊富なバリエーションの中から自分に合う一本を選ぶことができるので、使用するゴルファーのレベルを問いません。
このため、G430ハイブリッドは、G425ハイブリッド同様に初級者から上級者まで誰にでも使えるクラブになっています。
G425ハイブリッドの口コミ・評判
G425ハイブリッドの口コミや評判を調べてみたところ、以下のような意見がありました。
良い口コミ
悪い口コミ
G430ハイブリッドの口コミ・評判
G430ハイブリッドの口コミや評判を調べてみたところ、以下のような意見がありました。
良い口コミ
悪い口コミ
PINGのG430ハイブリッドとG425ハイブリッドの違いまとめ
G425ハイブリッド、G430ハイブリッドの違いをまとめると、以下のようになります。
G425ハイブリッド | G430ハイブリッド | |
---|---|---|
発売日 | 2020年9月18日 | 2022年11月11日 |
番手 | 2番、3番、4番、5番、6番、7番 | |
ヘッドロフト角 | 2番:17°、3番:19°、4番:22°、5番:26°、6番:30°、7番:34° | |
ヘッド体積 | 2番:128㏄、3番:127㏄、4番:125㏄、 5番:124㏄、6番:120㏄、7番:116㏄ | 2番:129㏄、3番:128㏄、4番:126㏄、 5番:124㏄、6番:121㏄、7番:113㏄ |
シャフト | 10種類 | |
発売日価格 (税込) | 41,800円~50,600円 (装着シャフトの違い) | 47,300円~50,600円 (装着シャフトの違い) |
販売価格※AMAZON調べ (税込) | 26,378円~ | 40,480円~ |
なお、価格は記事執筆時点のものですので、最新の値段に関しては下部にある商品のリンク先(Amazon, 楽天, Yahooなど)からご確認ください。
※セール期間中などは、表示価格よりもかなり安くなっていることがあります
以上のことから、飛距離や方向性に優れるPINGのハイブリッドを安く購入して楽しみたい人はG425ハイブリッド。
G425ハイブリッドから更に進化した飛距離、方向性、打ちやすさと、最新モデルを使用したい人はG430ハイブリッドが良いと思います。