『ドローン』は元々、軍事用として使用されていましたが、2010年以降、空撮やラジコンのように飛ばすこと自体を楽しむ娯楽としても使われるようになりました。
『DJI』は、民生用ドローン市場で推定シェア7割を占める大手のメーカーで、初心者から上級者向けまで、数多くのモデルを発売しています。
この記事では、DJIのドローンの中でも人気のモデル、
- Mini4 PRO
- Mini3 PRO
の違いについて、詳しく解説していきます。
それぞれの違いを表で確認したい人はこちらへ(記事下に移動します)。
DJIのMini4 PRO、Mini3 PROの違いを比較してみた
Mini4 PROとMini3 PROの違いですが、以下の点が異なります。
- 機体性能
- カメラ機能・性能
- 検知機能
詳しく見ていきましょう!
違い①:機体性能
Mini4 PROとMini3 PROは、機体性能に違いがあります。
Mini4 PRO | Mini3 PRO | |
---|---|---|
最大飛行時間 | 34分(インテリジェント フライトバッテリー使用時) 45分(インテリジェント フライトバッテリー Plus* 使用時) | 34分(インテリジェント フライトバッテリー使用時) 47分(インテリジェント フライトバッテリー Plus使用時) |
最大ホバリング時間 | 30分(インテリジェント フライトバッテリー使用時) 39分(インテリジェント フライトバッテリー Plus* 使用時) | 30分(インテリジェント フライトバッテリー使用時) 40分(インテリジェント フライトバッテリー Plus使用時) |
最大傾斜角度 | 35° | 40° |
内部ストレージ | 2GB | データなし |
映像伝送システム | O4 | O3 |
ライブビュー品質 | 送信機: 最大1080p/60fps(機体が写真モードまたは動画モードで飛行している時に利用可能) 最大1080p/30fps(機体が動画モードで飛行している時に利用可能) 最大1080p/24fps(機体が地上でスタンバイモード中の時に利用可能) | 送信機: 1080p/30fps |
最大伝送距離 (電波干渉のない場合) | FCC:20 km CE:10 km SRRC:10 km MIC(日本):10 km | FCC:12 km CE:8 km SRRC:8 km MIC(日本):8 km |
最大伝送距離 (電波干渉がある場合) | 障害物のない環境 強い干渉(都市部の景観):約1.5〜4 km 中程度の干渉(郊外の景観):約4〜10 km 弱い干渉(郊外/海辺):約10〜20 km | 強い干渉(都市部の景観):約1.5〜3 km 中程度の干渉(郊外の景観):約3〜7 km 弱い干渉(郊外/海辺):約7〜12 km |
比べてみると、細かい違いはそれぞれありますが、大きな違いは「内部ストレージの有無」と「伝送距離」です。
Mini4 PROには内部ストレージが付いているので、SDカードだけでなく、本体にもデータを保存することができるのが特徴です。
Mini4 PROにはDJI O4映像伝送技術が搭載されているので、反応性が非常に良い制御が可能で、最大20 km先からでも、滑らかな1080p/60fps フルHDライブ映像を伝送できます。
Mini3 PROは、DJI O3映像伝送技術なので、伝送距離が最大12kmとなっていて、Mini4 PROよりも短くなっています。
他にも細かい違いはありますが、大きな違いは2つと言えます!
違い②:カメラ機能・性能
Mini4 PROとMini3 PROは、カメラ機能・性能に違いがあります。
Mini4 PRO | Mini3 PRO | |
---|---|---|
ISO感度 | 動画解像度/フレームレート ノーマル、スローモーション: 100~6400(ノーマル) 100~1600 (D-Log M) 100~1600 (HLG) ナイト: 100~12800(ノーマル) 写真 12 MP:100~6400 48 MP:100~3200 | 動画: 100〜6400 写真: 100〜6400 |
シャッター速度 | 12MP 写真:1/16000〜2秒 (疑似長時間露光は2.5〜8秒) 48MP 写真:1/8000〜2秒 | 電子シャッター:2~1/8000秒 |
最大静止画サイズ | 8064 × 6048 | 4:3: 8064×6048 (48 MP) 4032×3024 (12 MP) 16:9: 4032×2268 (12 MP) |
静止画モード | シングルショット:12 MP&48 MP バーストショット: 12MP、3/5/7フレーム 48MP、3/5フレーム オート露出ブラケット(AEB): 12 MP、3/5/7枚(0.7EVステップ) 48 MP、3/5枚(0.7EVステップ) タイマー: 12 MP、2/3/5/7/10/15/20/30/60秒 48 MP、5/7/10/15/20/30/60秒 | シングルショット:12 MP 48 MP: 48 MP バーストショット:12 MP、3/5/7枚 タイマー:12 MP,2/3/5/7/10/15/20/30/60秒 オート露出ブラケット(AEB):12 MP、3/5枚(2/3EVステップ) パノラマ:スフィア、180°、広角、垂直 HDR:シングル撮影モードでは、HDR映像の出力が可能 |
動画解像度 | H.264/H.265 4K:3840×2160@24/25/30/48/50/60/100*fps FHD:1920×1080@24/25/30/48/50/60/100/200fps | 4K:3840×2160@24/25/30/48/50/60 fps 2.7K:2720×1530@24/25/30/48/50/60 fps FHD:1920×1080@24/25/30/48/50/60 fps |
カラーモード | ノーマル: 8-bit 4:2:0 (H.264/H.265) HLG/D-Log M: 10-bit 4:2:0 (H.265) | ノーマル/D-Cinelike |
カメラ機能・性能を比べてみると、全体的にMini4 PROのほうが上回っていると言えます。
中でも違いがあるのが、ISO感度となっていて、Mini4 PROにはナイトモードが搭載されているので、夜でも明るく鮮明な動画を撮影することができます。
Mini4 PROは、スローモーション撮影を高解像度4kで撮影できるモードが加わっているので、激しいスポーツや見逃したくない瞬間を撮影するのにぴったりです。
Mini4 PROは、夜に撮影したい人や、スポーツや激しい動きをスローモーションで撮りたいという人におすすめと言えますね!
違い③:検知機能
Mini4 PROとMini3 PROは、検知機能に違いがあります。
Mini4 PROは、全方向障害物検知機能が搭載されているので、より安全に飛行させることができます。
Mini3 PROは、全方位ではないですが、前方・後方・下方の障害物検知機能を搭載していて、前モデルよりも検知範囲が広がっています。
操縦に自信があれば、前方・後方・下方でも十分な検知機能と言えます。
Mini4 PROを選ぶメリットは全方位に障害物検知機能が付いていること
Mini4 PROを選ぶメリットは、全方位に障害物検知機能が付いていることです。
その他にも本体・カメラの機能や性能もMini4 PROのほうが優れているので、機能性を重視する人はMini4 PROのほうがおすすめです。
初めてドローンを購入する人におすすめ
Mini4 PROは、全方位に障害物検知機能がついていて、安心して操作ができる点から、初めてドローンを購入する人におすすめと言えます。
また、ナイトモードや高画質スローモーション撮影ができる点から、夜の撮影や激しい動きを鮮明に残したいという人にもぴったりなモデルと言えます。
Mini3 PROを選ぶメリットは特になし
Mini3 PROを選ぶメリットは、Mini4 PROと比べると特にありません。
公式通販では、Mini4 PROのほうが最新モデルで機能・性能が優れているにも関わらず、Mini3 PROと金額が同じなので、せっかく購入するならMini4 PROを選ぶのがおすすめです。
Amazonなどの通販サイトでは、Mini3 PROのほうが安く販売されているところもあるので、少しでも安く購入したい人は、Mini3 PROが安くなっているサイトで購入するのがおすすめです。
Mini4 PROの口コミ・評判
Mini4 PROの口コミや評判を調べてみたところ、以下のような意見がありました。
mini4 pro見に来た🐐 pic.twitter.com/MRgd5lUDQh
— ドローン⌘下町ちゃん🐐ヤギんちゅ (@shitamachi_3) November 2, 2023
Happy New Year 2024
— とよ@SNW🇯🇵 ドローンレーサー🛸💨 (@inukaidenkou) December 31, 2023
寒過ぎてサウナテントから。
mini4proほぼオート pic.twitter.com/NuMfwnZgpV
良い口コミ
悪い口コミ
Mini3 PROの口コミ・評判
Mini3 PROの口コミや評判を調べてみたところ、以下のような意見がありました。
久しぶりに、mini3 pro触った。
— mocca (@mocca_2017) February 22, 2024
まぁ、空撮機ならリハビリにもちょうどいっか。 pic.twitter.com/gITNo4dZoI
見た事あるアングルでしょ😅
— cowcow61 (@AtsushiCowcow61) February 19, 2024
Mini3proです
旅行に連れて行くには、小さくていい👍
良い口コミ
悪い口コミ
DJIのMini4 PROとMini3 PROの違いまとめ
Mini4 PRO、Mini3 PROの違いをまとめると、以下のようになります。
Mini4 PRO | Mini3 PRO | |
---|---|---|
発売日 | 2023年9月25日 | 2022年5月10日 |
離陸重量 | 249 g未満 | |
最大上昇速度 | 5m/s | |
最大下降速度 | 5m/s | |
最大飛行時間 | 34分(インテリジェント フライトバッテリー使用時) 45分(インテリジェント フライトバッテリー Plus* 使用時) | 34分(インテリジェント フライトバッテリー使用時) 47分(インテリジェント フライトバッテリー Plus使用時) |
最大ホバリング時間 | 30分(インテリジェント フライトバッテリー使用時) 39分(インテリジェント フライトバッテリー Plus* 使用時) | 30分(インテリジェント フライトバッテリー使用時) 40分(インテリジェント フライトバッテリー Plus使用時) |
全球測位衛星システム (GNSS) | GPS + Galileo + BeiDou | |
内部ストレージ | 2GB | なし |
レンズ | FOV:82.1° 焦点距離:24 mm(35mm判換算) 絞り:f/1.7 フォーカス:1 m~∞ | |
ISO感度 | ノーマル、スローモーション: 100~6400(ノーマル) 100~1600 (D-Log M) 100~1600 (HLG) ナイト: 100~12800(ノーマル) 写真 12 MP:100~6400 48 MP:100~3200 | 動画解像度/フレームレート100〜6400 写真: 100〜6400 | 動画:
動画解像度 | H.264/H.265 4K:3840×2160@24/25/30/48/50/60/100*fps FHD:1920×1080@24/25/30/48/50/60/100/200fps | 4K:3840×2160@24/25/30/48/50/60 fps 2.7K:2720×1530@24/25/30/48/50/60 fps FHD:1920×1080@24/25/30/48/50/60 fps スローモーション:1920×1080@120 fps |
最大動画ビットレート | H.264/H.265:150 Mbps | 150 Mbps |
カラーモード | 8-bit 4:2:0 (H.264/H.265) HLG/D-Log M: 10-bit 4:2:0 (H.265) | ノーマル:ノーマル/D-Cinelike |
検知機能 | 全方位 | 前方・後方・下方 |
価格 (税込) | 106,700円 |
なお、価格は記事執筆時点のものですので、最新の値段に関しては下部にある商品のリンク先(Amazon, 楽天, Yahooなど)からご確認ください。
※セール期間中などは、表示価格よりもかなり安くなっていることがあります
以上のことから、初めてドローンを購入する人は、全方位に障害物検知機能がついていて、安心して操作ができるMini4 PRO。
Mini4 PROと比べると、Mini3 PROを選ぶメリットはありませんが、ネットショップによっては、Mini4 PROより安く購入することができるので、購入費用を少しでも抑えたい人はにおすすめと言えます。