「ゲーミングモニター」と聞くと、PCゲームをする人だけのマニア向けな機器をイメージする人が多いのではないでしょうか。
ゲーミングモニターは色域が広く、グラフィックデザインや動画編集との相性が良いため、実はゲーム以外の用途でも活躍します。
昨今はドラマや映画も配信が主流となり、パソコンをあまり使わない人でも高画質なモニターの必要性を感じる機会が多いです。
ゲーミングモニターの中で、INNOCN(イノクン)という中国のディスプレイメーカーの製品は、コストパフォーマンスの点で他メーカーよりも一歩リードしています。
この記事では、INNOCNのモニターである、
- 27M2V
- 27M2V Lite
の違いについて、詳しく解説していきます。
それぞれの違いを表で確認したい人はこちらへ(記事下に移動します)。
27M2V、27M2V Liteの違いを比較してみた
27M2Vと27M2V Liteの違いですが、以下の点が異なります。
- 価格
- 色
- ローカルディミング
- 端子と給電
- スピーカー
- 背面LED
詳しく見ていきましょう!
違い①:価格

27M2Vと27M2V Liteの日本での発売は、27M2Vが2022年12月、27M2V Liteは2024年3月です。
27M2V Liteは27M2Vよりも、スペックを簡易化する代わりに価格を抑えたモデルとして発売されています。
現在の価格を最安値で比較してみると、27M2Vは125,999円、27M2V Liteは71,702円です。
一見高過ぎるように見えますが、ゲーミングPCの周辺機器は価格帯がとても幅広く、これら2機は「最高のコスパを実現したモニター」として度々ゲーマーから紹介されています。

中国の製品は好きじゃないというユーザーでも、このモニターだけは例外として使うこともあるほど高く評価されています!
違い②:色


27M2Vと27M2V Liteは、色が違います。
27M2Vはシルバー、27M2V Liteはホワイトです。
27M2Vは付属のコードが黒ですが、27M2V Liteはコードも白で統一されています。



台座やスタンドはそれぞれ本体と同じ色です!
手でネジを締めて簡単に組み立てられます!
違い③:ローカルディミング


「ローカルディミング」とは、簡単に説明すると明るさや暗さ(コントラスト)を調整する機能です。
暗い映像は暗さをしっかりと出して、明るい映像では明るさをしっかりと出します。
この明るさを調整する区画を「マス」と呼び、マスの数が多いほど、コントラストの細かい調整が可能です。
27M2Vは1152マス、27M2V Liteは384マス搭載しています。
27M2Vの方が、繊細なコントラストを表現できるマス数です。
2つとも「mini LED」という小さなLEDによって、より実体に近い明暗を表現しています。



メニューから「ローカルディミング」をONにしないと反映されない機能なので、最初に設定しておきましょう!
違い④:端子と給電


27M2Vと27M2V Liteは、それぞれType-Cの端子があり、接続と(接続した機器の)充電が同時にできます。
給電されるワット数に違いがあり、27M2Vは90W、27M2V Liteは60Wの給電が可能です。
また、2つともたくさんの端子がありますが、数と種類が違います。
![]() ![]() 27M2V | ![]() ![]() 27M2V Lite | |
---|---|---|
端子 | DisplayPort1.4 HDMI2.1 USB-C USB3.0(2つ) USB-Bアップストリーム 3.5mmオーディオジャック | DisplayPort1.4 HDMI 2.1(2つ) USB-C 3.5mmオーディオジャック |
「DisplayPort」というのは、ゲーミングモニター以外では馴染みのない言葉ですが、簡単に説明すると、より高画質で出力する為の最新の端子です。
「USB3.0」というのは、内側が青いUSB端子で、USBメモリや外付けハードディスクへの接続に利用できます。
USB3.0は「USB2.0」よりも速くデータが転送できる端子です(互換性があります)。
USB-BアップストリームやHDMLはPC本体と繋げるための端子で、HDMLはPSなどのゲーム機とも接続できます。
3.5mmオーディオジャックは、イヤホンやヘッドホン、スピーカーを繋ぐ端子です。



Switchやスマホも接続できて、縦画面にもできるのであらゆるゲームを27インチで楽しめます!
違い⑤:スピーカー


27M2Vには5Wのスピーカーを2つ搭載していますが、27M2V Liteは非搭載です。
27M2V Liteは別売りのスピーカーやイヤホンを接続する必要があります。



ただし、搭載されているスピーカーは音の質が高くはないので、基本的に外付けのスピーカーやヘッドフォンを利用する人が多いです!
違い⑥:背面LED


27M2Vには「背面LED」と言って、画面の後ろにライトが付いていますが、27M2V Liteにはありません。
27M2Vは、ゲーミングPCらしいスタイリッシュで近未来的な外観を楽しめます。



設定から色の変更が可能です!
27M2Vを選ぶメリットはローカルディミングのマス数が多いこと


27M2Vを選ぶメリットは、ローカルディミングのマス数が多いことです。
これが27M2V Liteとの最も大きな違いで、他メーカーと比較しても秀でています。
より臨場感のある映像を楽しみたい人におすすめ
27M2Vはローカルディミングのマス数が多いので、明るさと暗さを繊細に再現できる高品質なモニターです。
また、27M2V Liteとも共通する点ですが、「リフレッシュレート」が160Hz(1秒に160枚の画像を出力しているイメージです)と非常に高く、高画質な映画や躍動感のあるゲームを楽しめます。
より臨場感のある映像を楽しみたい人におすすめです。
27M2V Liteを選ぶメリットはコスパが良いこと


27M2V Liteを選ぶメリットは、コスパが良いことです。
もともと、27M2Vより性能を抑える代わりに価格を安くしたモデルですが、安いだけではなく、ローカルディミング以外は27M2Vに近い性能があります。
ゲーミングPC初心者におすすめ
ゲーミングPCをまだ完全に使いこなせていない方にとって、いきなり10万円以上のモニターは敷居が高いですが、27M2V Liteは10万円以下でありながら、「憧れのゲーミングモニター」という初心者のイメージに沿ったスペックがあります。
ゲーミングPC初心者におすすめです。
27M2Vの口コミ・評判


27M2Vの口コミや評判を調べてみたところ、以下のような意見がありました。
良い口コミ
悪い口コミ
27M2V Liteの口コミ・評判


27M2V Liteの口コミや評判を調べてみたところ、以下のような意見がありました。
良い口コミ
悪い口コミ
27M2Vと27M2V Liteの違いまとめ
27M2V、27M2V Liteの違いをまとめると、以下のようになります。
![]() ![]() 27M2V | ![]() ![]() 27M2V Lite | |
---|---|---|
発売日 | 2022年12月 | 2024年3月 |
色 | シルバー | ホワイト |
解像度 | 4K(3840×2160) | |
リフレッシュレート (動きの滑らかさ) | 160Hz (かなり滑らか) | |
ローカルディミング | 1152マス | 384マス |
端子 | DisplayPort1.4 HDMI2.1 USB-C USB3.0(2つ) USB-Bアップストリーム 3.5mmオーディオジャック | DisplayPort1.4 HDMI 2.1(2つ) USB-C 3.5mmオーディオジャック |
給電 | 90W | 60W |
スピーカー | あり | なし |
背面LED | あり | なし |
価格 (税込) | 125,999円〜 | 71,702円〜 |
なお、価格は記事執筆時点のものですので、最新の値段に関しては下部にある商品のリンク先(Amazon, 楽天, Yahooなど)からご確認ください。
以上のことから、明暗が繊細に再現された高品質なモニターを求める人は27M2V。
高いコストパフォーマンスを求める人は、27M2V Liteを選ぶのがおすすめです。