ネット上で高画質・高品質なコンテンツが溢れる現代において、それらの情報を受け取るモニターはより高いスペックが求められるようになりました。
昔は単なる娯楽として扱われていたゲームも、今では「eスポーツ」という概念で、教育業界でも競技としての位置付けに変わりつつあります。
「ゲーミングモニター」は、一昔前までは本格的なゲーマーだけが扱うイメージがありましたが、
「高い画質で映画を観たい!」
「綺麗な画面で動画編集をしたい!」
「撃ち合いのゲームをタイムラグなく楽しみたい!」
といったさまざまなニーズに応える機器として今注目されています。
この記事では、BenQという電気製品メーカーが展開している
- MOBIUZ(モビウス)
- ZOWIE(ゾーイ)
の違いについて、詳しく解説していきます。
それぞれの違いを表で確認したい人はこちらへ(記事下に移動します)。
BenQのMOBIUZ、ZOWIEの違いを比較してみた
MOBIUZとZOWIEの違いですが、以下の点が異なります。
- ラインナップと用途
- サイズと画質
- リフレッシュレート
- 特徴的な機能
詳しく見ていきましょう!
違い①:ラインナップと用途

MOBIUZとZOWIEは、ともにBenQという電気製品メーカーが展開しているゲーミング製品ブランドです。
MOBIUZはゲーミングモニターを扱っており、ZOWIEはゲーミングモニターに加え、マウスやマウスパッドも展開しています。
MOBIUZはゲームに関してはライト層をターゲットとしており、映像の綺麗さを重視していることが特徴です。
ZOWIEのモニターはゲームに特化した性能で、eスポーツの分野でもプロが利用しており、ユーザーからは「勝つ為のZOWIE」と評価されています。

それぞれの特徴を次以降の項目で詳しく確認していきましょう!
違い②:サイズと画質


MOBIUZとZOWIEのモニターは、現在MOBIUZが18種類、ZOWIEは12種類公式サイトに掲載されています。
ZOWIEはその中に生産終了した製品や、在庫切れの製品も含まれているため実質7種類ほどです。
それらの製品の画面サイズを比較してみると、MOBIUZが23.8〜37.5インチ、ZOWIEは24〜27インチとMOBIUZの方が画面が大きい傾向があります。
また、画質にも違いがあり、MOBIUZはUWQHDと4Kが多く、ZOWIEはFHDが多いです。
UWQHDはFHDの2.5倍、4Kは4倍の解像度で、MOBIUZの方が画質が高く、画面も大きい製品が多いことがわかります。
違い①で触れた通り、MOBIUZは綺麗な映像を重視したスペックです。



「解像度」が高いほど、「ピクセル」という色のマスが多く、繊細な映像になります!
違い③:リフレッシュレート


リフレッシュレートというのは、簡単に説明すると「1秒間に更新できる映像の数」です。
映像をパラパラ漫画のような概念で考えるとわかりやすいのですが、1秒に10枚の絵をめくるのと、20枚の絵をめくるのとでは後者の方が滑らかな動きになることが想像できると思います。
そのように、数値が高ければ高いほど滑らかな動作を反映させることができるのがリフレッシュレートです。
例えば、リフレッシュレートが144Hzであれば、1秒に144枚の画像を反映したようなとても滑らかな映像になります。
MOBIUZのリフレッシュレートは120〜240Hzで、144Hzの製品が主流です。
ZOWIEは更に高いリフレッシュレートを実現しており、240Hz以上が中心で、500Hz以上の製品もあります。
MOBIUZのリフレッシュレートでも十分高く、大抵のゲームは快適なプレイが可能です。
ただし、例えばFPS(撃ち合いをするゲーム)などのゲームは、動作の滑らかさがとても重要になり、リアルタイムで起こっている動作とのギャップがないよう、平均的なゲーミングモニターよりも高いリフレッシュレートが求められます。



FPS以外だとZOWIEのリフレッシュレートが活かされる機会は少なく、少々オーバースペックでもあります!
違い④:特徴的な機能


MOBIUZとZOWIEの、それぞれの特徴的な機能を確認していきましょう。
![]() ![]() MOBIUZ | ![]() ![]() ZOWIE | |
---|---|---|
特徴的な機能 | エルゴノミックデザイン (高さと角度調整) シナリオマッピング (機器に応じた簡単接続設定) アイケア技術 (目の負担軽減) | DyAc™ / DyAc+™ / DyAc™ 2 (揺れの軽減) XL Setting to Share™ (他プレイヤーとの設定共有) |
エルゴノミックデザインとは、ユーザーの疲れやストレスを軽減したデザインのことです。
MOBIUZのモニターは、高さや角度の調整が細かくできます。
シナリオマッピングは接続に関するガイドのような物で、初心者に優しい機能です。
また、MOBIUZは映像のチラつきを抑える機能、画面の輝度を自動調整する機能、ブルーライトカットなど、目の負担を軽減する機能が充実しています。
一方、ZOWIEは機能の特徴も基本的にゲームの快適さに特化しており、映像の「揺れ」を軽減する機能や、他プレイヤーと設定を共有する機能が特徴です。



「設定の共有」をするため、ゲーム仲間と合わせるためZOWIEのモニターを購入するユーザーもいます!
MOBIUZを選ぶメリットは綺麗な映像を楽しめること


MOBIUZを選ぶメリットは、綺麗な映像を楽しめることです。
FHDの2.5倍、あるいは4倍の解像度で、圧倒的な高画質を実現しています。
ゲーム初心者・ライトユーザーにおすすめ
ゲームをまだ始めたばかりの初心者にとって、ゲーミング製品は必要性のわかりにくい機能が多いことが難点です。
MOBIUZは誰にとってもわかりやすい「高画質」という大きなメリットがあり、ゲームに慣れて使いこなせるようになってからも活かせる高いリフレッシュレートを搭載しています。
まずはこの1台から映像作品を楽しみつつ、ゲームを始めてみるという感覚で使えるので、ゲーム初心者・ライトユーザーにおすすめです。
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ZOWIEを選ぶメリットはゲームの快適さに特化していること


ZOWIEを選ぶメリットは、ゲームの快適さに特化していることです。
動作の滑らかさは勿論、揺れの軽減や設定を共有する機能など、ゲームをする人のための機能が充実しています。
FPSユーザーにおすすめ
ZOWIEのリフレッシュレートの高さは、通常の利用であれば活かせる機会が少なく、基本的にはオーバースペックです。
ただしFPSに関しては、動作の滑らかさや反映がとても重要になり、更新に伴い次々と高いスペックの機器が求められているゲームでもあります。
プロも利用している圧倒的な性能の高さなので、FPSユーザーにとくにおすすめです。
BenQ ZOWIEの他の商品を、
MOBIUZの口コミ・評判


MOBIUZの口コミや評判を調べてみたところ、以下のような意見がありました。
良い口コミ
悪い口コミ
ZOWIEの口コミ・評判


ZOWIEの口コミや評判を調べてみたところ、以下のような意見がありました。
良い口コミ
悪い口コミ
BenQのMOBIUZ(モビウス)とZOWIE(ゾーイ)の違いまとめ
MOBIUZ、ZOWIEの違いをまとめると、以下のようになります。
![]() ![]() MOBIUZ | ![]() ![]() ZOWIE | |
---|---|---|
ラインナップ | ゲーミングモニター | モニター マウス マウスパッドなど |
用途 | ゲーミングのライトユーザー 綺麗な映像を楽しみたい人向け | 本格的なゲーマー eスポーツ向け |
サイズ | 23.8〜37.5インチ | 24〜27インチ |
画質 | 4Kが中心 | UWQHDFHDが中心 |
リフレッシュレート | (144Hzが主流) | 120〜240Hz500Hz以上もあり | 240Hz以上が主流
特徴的な機能 | エルゴノミックデザイン (高さと角度調整) シナリオマッピング (機器に応じた簡単接続設定) アイケア技術 (目の負担軽減) | DyAc™ / DyAc+™ / DyAc™ 2 (揺れの軽減) XL Setting to Share™ (他プレイヤーとの設定共有) |
価格帯 (税込) | 29,700〜225,250円 | 39,780〜168,300円 (※在庫切れ多数) |
なお、価格は記事執筆時点のものですので、最新の値段に関しては下部にある商品のリンク先(Amazon, 楽天, Yahooなど)からご確認ください。
以上のことから、映像作品を楽しみたい人や、ゲームのライトユーザーはMOBIUZ。
より高品質な動作性を求める人は、ZOWIEを選ぶのがおすすめです。
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